お知らせ
2017-10-25 11:39:00
横板剥がれ修理
本日は、横板剥がれの修理を行います。
こちらの楽器は、外的な圧力により(おそらく無理にこじ開けられたものと思われます)横板がひしゃげ、裏板との間に大きな隙間が出来てしまい、接着できない状態となっています。
このような状態では、音を鳴らしても隙間から音が漏れてしまうため、音色は勿論、音量・音圧などに関しても、楽器本来のポテンシャルを発揮することが出来ません。
また、本来であればしっかり接着されているべき部分にこのような大きな隙間が有るということは、楽器の強度にも大きな悪影響を及ぼすため、今回はこの隙間をリコポディウムで埋めて対処します。
上記のようにリコポディウムや粉末ガラスで埋める他にも、ひしゃげた横板をまるごと交換したりなどといった修理方法も存在します。
しかしこちらの楽器は、製作されてから既にかなりの年数が経っており、しっかりと木が乾いている状態です。
パーツ丸ごとの交換となると、せっかくの乾いた音色が失われてしまうため、今回はこのような修理方法を取ることにしました。
お手持ちの楽器で何か気になることがあれば、ぜひ当HPよりお問合せ下さい。
それでは、本日もご覧頂きまして誠にありがとうございました。
皆さま良い一日をお過ごし下さい。
2017-10-24 11:37:00
コントラバスの修理調整
先日の工房では、コントラバスの修理調整を行っていました。
主にマシンヘッドの調整やナットの交換、魂柱・駒の調整などを行いました。
こちらはとある学校の所有楽器ですが、上記の修理を行ったところ、音色や弾きやすさなどに大きな変化が見られました。
今回は、特に上ナットなど、弦の溝が抉れてかなり低くなってしまっていたため、弦高やその他のバランスが変わってしまっており、楽器にとって良い圧力がかかった状態とは言えませんでした。
このナットを新しい物に付け替えたことで、楽器の音色のポテンシャルをより高めることが出来るほか、ナット自体の高さが高くなるため、指板と弦とがぶつかって生じる異音(一般的に"ビビり"などと呼ぶことが多いです)などの防止にもなっています。
これは、コントラバスだけでなく、ヴァイオリンなどのサイズの小さな楽器でも同等の効果が得られます。
良い調整の施された楽器は、指で弾いただけでも、調整前と後とで音色の変化が感じられるものです。
魂柱の位置を少し移動させるだけでも大きな変化が生まれますので、愛器をよりお好みの音色へと近づけたいなどご要望がありましたら、いつでもご依頼お待ちしております。
また、工房フェルマータはヴァイオリン族の修理がメインですが、上記のようにコントラバス修理のご相談もお受けしております。
出来る限り尽力させて頂きますので、ぜひ当HPからお問合せ下さい。
それでは、本日もご覧頂きまして誠にありがとうございました。
皆さま良い一日をお過ごし下さい。
2017-10-21 10:47:00
指板交換
本日は指板交換を行います。
こちらは指板を剥がした写真です。
今回の楽器は、指板が摩擦で擦り減ってかなり薄い状態となっており、ハイポジションを弾く際などにたわんでしまうため、交換をお勧め致しました。
指板の真ん中に見られる抉れは、接着の際、ニカワ(接着剤)の逃げ道として機能しています。
予めこの部分に溝を彫り込んでおき、指板とネックの間に必要以上にニカワが溜まるのを防ぐことが目的です。
また、指板は、図る箇所にもよりますが、新作楽器では大体5mm程度の厚みがあります。
薄くなると操作性に大きな影響が出てしまうので、もしも薄すぎるようであれば交換をご検討頂ければと思います。
厚い場合は、削り修理を行うことで適切な厚みへと調整可能です。
当HPでも、指板交換修理のご予約を承っております。
ぜひお問合せ下さい。
それでは、本日もご覧頂きまして誠にありがとうございました。
皆さま良い一日をお過ごし下さい。
2017-10-20 11:41:00
革巻き無料交換
革巻きの無料交換キャンペーン終了まで、残すところあと10日ほどとなりました。
写真は、お客様よりご依頼頂いた弓の内の一本です。
今回は、先着50名様限定、10月末までのキャンペーンとなっております。
既に沢山のお客様にご好評頂いており、残枠も減ってきております。
楽器の状態チェック等も無料で行っておりますので、気になる方はぜひお早めにお問合せ下さい。
他のお客様のご予約・修理状況にもよりますが、混み合っていない場合には、毛替えと革巻きを併せておよそ2時間ほどで終了致します。
当HPからもご予約可能です。
それでは、本日もご覧頂きまして誠にありがとうございました。
皆さま良い一日をお過ごし下さい。
2017-10-19 11:42:00
楽器の磨き
本日は、在庫楽器の磨きを行います。
昨日、弊社スタッフによる在庫楽器の音出しや試奏動画の撮影などの作業を行ったため、楽器が少々汚れてしまっております。
また、ここ数日店内に暖房を入れていることから、楽器のチューニングが非常に狂い易くなっているため、そちらも併せて調整を行っていきます。
楽器の磨きを行う際、工房では主にJoha ハイグロス ポリッシュやSUPER NIKCOなどの磨き剤を使用しています。
Johaオイルで汚れを大まかに拭った後、NIKCOで綺麗に磨き上げます。
ニスやオイルの成分の相性によっては、ニスを剥がしたり溶かしてしまったりすることがありますので、ご使用の際は充分にお気を付け下さい。
また、工房フェルマータでもクリーニングのご依頼を承っております。
ぜひお問合せ下さい。
それでは、本日もご覧頂きまして誠にありがとうございました。
皆さま良い一日をお過ごし下さい。