お知らせ
2017-11-18 11:29:00
ぶらあぼ12月号入荷
ぶらあぼ最新刊、入荷しています。
今号はドイツのヴァイオリニスト「ギドン・クレーメル」氏のお写真が表紙となっています。
現在使用している楽器はニコロ・アマティとのことですが…映っている楽器ももしや?!
出演予定の【クレメラータ・バルティカ&リュカ・ドゥバルグとの共演】は、来年2月頭~中旬の公演となります。
他にも、プロの方への貴重なインタビューや近日中のコンサート情報、チケット前売り情報、楽団の団員募集情報などが沢山掲載されている充実の音楽冊子です。
工房フェルマータの受付やスタジオフェルマータの待合スペース等で無料配布しております。
ぜひ一度お手に取って頂ければ幸いです。
それでは、本日もご覧頂きまして誠にありがとうございました。
皆さま良い一日をお過ごし下さい。
2017-11-15 14:10:00
ラーセン社の新弦「イル・カノーネ」
本日は、ラーセンより発売された新弦「イル・カノーネ」についてご紹介します。
商品名である「イル・カノーネ」という名前は、当時パガニーニが使用していた愛器「デルジェス」のニックネームから取られたものです。
系統としてはピラストロのオブリガートに近い音色ですが、実際に弾いてみるとより明るさや柔らかさが際立っている印象を受けました。
音自体の輪郭もしっかりとした太さを持っており、エヴァピラッツィなどとは異なる類の迫力が全弦を通して感じられます。
また、かなり多くの倍音が感じられるのと同時に、良く開いたクリアな音色を持ち合わせているのも特徴かと思います。
張力の弱い弦だとレスポンスの低下などの心配なども出てくるかと思いますが、そちらも非常に優れている印象を受けました。
張力が弱めな分、弦を押さえ易いため、ハイポジションなども比較的演奏しやすい感じです。
張力の強い弦の特徴とも言える、音量のある輝かしい音色に比べ、イル・カノーネのように張力の弱い弦は柔らかく暖かな音色となります。
一見、張力の強い弦の方が音量・音圧に関して優れていると思われるかもしれませんが、楽器を豊かに響かせることで弱い張力でもボリューム感を生むことが出来るため、楽器によっては弱い張力の弦が適しているケース*もあります。
*古い楽器に張力の強すぎる弦を張ると、多くの負荷が掛かり過ぎてしまい、楽器のコンディションに悪影響を及ぼしてしまうケースがあるため。
今までそういったお客様には基本的にガット弦をお勧めして参りましたが、今後はガット弦以外の新しい選択肢として、一度「イル・カノ―ネ」をご検討頂くのも良いかもしれません。
また、「イル・カノーネ」には「ミディアム」と「ソリスト」の二種類の弦があります。
「ミディアム」…立ち上がりの良い発音と、素直でクリアな響きが特長。
豊かでパワフルな音色と音圧を兼ね備えています。
テンションは柔らかめに作られています。
「ソリスト」…ミディアムのパッケージをベースに、赤い帯模様が一本入っています。
ミディアムの特性を生かしつつ、更に明るく輝かしくなった響きが特長です。
エッジの効いた存在感と、深く豊かな音色との両方を持ち併せています。
気になる方はぜひ一度お試し下さい。
それでは、本日もご覧頂きまして誠にありがとうございました。
皆さま良い一日をお過ごし下さい。
2017-11-11 12:32:00
弦楽器フェア
本日は、先日科学技術館にて開催された弦楽器フェアの様子をご紹介しようと思います。
今回の弦楽器フェアは、11月3日(金)~5日(日)までの開催となっており、今年で開催60周年目、そして丁度三連休に重なったということもあり、大変な賑わいを見せていました。
昨年を大きく上回る125の法人・個人の皆さまが出展しており、日本のみに留まらず、欧州などからも多くの出展があったそうです。
弦楽器フェアでは、沢山の楽器が試奏・購入出来るのは勿論のこと、それ以外にも楽器製作用の木材やフィッティングパーツ、弦、楽譜、ケースなどを始め、キーホルダーなどの楽器にまつわるアクセサリー類まで、大変幅広い品物が販売されています。
また、楽器もヴァイオリン族やコントラバスに留まらず、マンドリンやリュート・ギターなどの弦楽器も数多く出展されています。
今年は60周年ということもあり、日本の弦楽器製作史(ヴァイオリン・ギターなど)に大きな影響を及ぼした、著名な製作家の紹介パネルや楽器なども記念展示として設置されていました。
他にも、出展されている楽器を使用したコンサートなども毎年開催されています。
「初心者から演奏家までが"観て、聴いて、弾いて"楽しめる」をテーマとしたこの弦楽器フェアですが、日本国内における弦関係の催しの中では、最大規模のフェアとなっております。
年に一度の機会ですので、興味のある方はぜひ一度足をお運びください。
それでは、本日もご覧頂きまして誠にありがとうございました。
皆さま良い一日をお過ごし下さい。
2017-11-09 11:35:00
サラサーテ最新刊入荷
サラサーテ最新刊、入荷しています。
今回の表紙は、チェリストの伊藤悠貴さん。
セルゲイ・ラフマニノフのチェロソナタの演奏でご存知の方も多いのではないでしょうか。
伊藤さんは、このラフマニノフ作品の演奏において国際的に非常に高い評価を得ており、日本人チェロ奏者として唯一全集アルバムをリリースしています。
チェリストとしての活動のほか、2013年からはロンドンのナイツブリッジ・フィルハーモニー管弦楽団の芸術監督と首席指揮者を務めてるなど、チェロのみならず、音楽的に大変多才な一面をお持ちの方です。
そして今号の特集は「もっと低く、もっと楽しく!!コントラバスを弾く!」です。
2017年版のメンテナンスガイドなども掲載されています。
また、今号ではその他にも、バルトーク世界ヴァイオリンコンクールにて2位入賞を果たした高木凛々子さんのレポートや、モダンイタリーの高名な楽器製作家、ジュゼッペ・オルナッティについてのコラムなども掲載されています。
今号も見所たっぷり、充実の一冊となっております。
工房フェルマータにて販売しておりますので、気になる方はぜひお申し付け下さい。
それでは、本日もご覧頂きまして誠にありがとうございました。
皆さま良い一日をお過ごし下さい。
2017-11-08 12:36:00
弦の定期入荷
弦の定期入荷、完了しています。
今回も山のような入荷…。
その中でも特に、ドミナントやエヴァピラッツィはいつも不動の入荷量を誇っています。
ということで、今回はエヴァピラッツィ(Vn弦)のご紹介です。
エヴァピラッツィは、圧倒的な音量と、華やかでソロ映えする輝かしい音色を持っています。
輪郭が太めで、全体的に強い印象の音色も特長ですね。
実際に弾いてみた感覚としても、上記の特徴に加え、オブリガートなどと比べるとやはり固く、立ち上がりの良さ、音圧などが優れている印象です。
しかし、他の弦と比べてテンション・張力が少々高めな為、古い楽器などとは相性が良くないこともあります。
鳴りの良い新作の楽器と組み合わせることで、最高のパフォーマンスを発揮してくれる弦ではないでしょうか。
↑上の図は、左がテールピース側、右がペグ側のお色味です。
有名なプロヴァイオリニストの方だと、マキシム・ヴェンゲーロフ氏、ジョシュア・ベル氏、そして庄司紗矢香さんなどがエヴァピラッツィの弦を使用しているようです。
エヴァピラッツィにはもう一種類、エヴァピラッツィゴールドという弦がありますので、今度また機会がありましたらそちらもご紹介させて頂きます。
それでは、本日もご覧頂きまして誠にありがとうございました。
皆さま良い一日をお過ごし下さい。

