お知らせ
2017-10-29 12:08:00
スライド作成
本日は、スライドを作成しています。
元々のスライドが腐食しておりボロボロだったため、貝ごと総交換です。
貝の腐食を放置していると、汗や皮脂などにより溶けだした貝の成分と周りの黒檀部分とが癒着してしまうことがあります。
鑑定書の付くような高価な弓だと、貝が腐食していても交換はせず、そのまま新しいスライドへと移し替えるケースもありますが…基本は腐食しないよう定期的に状態を確認し、適宜クリーニングを行うのがベストです。
手に持っている方が新しいスライドですが、サイズに余裕を持たせて作ってあるため、ここからどんどんと削ってフロッグにぴったりと嵌まる形となるよう整えて行きます。
道のりはまだまだ長い…!
工房フェルマータでは、様々な修理を承っております。
ぜひ当HPからお気軽にお問合せ下さい。
それでは、本日もご覧頂きまして誠にありがとうございました。
皆さま良い一日をお過ごし下さい。
2017-10-28 13:42:00
革巻き無料交換 あと3日!
革巻き無料交換キャンペーン、残り期間僅かです!
↑こちらの看板が目印です✨
革巻きは、弓のパーツの中でも特に摩耗し易い部分です。
革巻きが抉れて木肌が露出してしまうと、今度は貴重なスティック部分がどんどん抉れて行き、耐久度や弓そのものの使用寿命にも大きく関わってきてしまいます。
他にも、革巻きの長さや厚み、革の種類や質などによっても弾き心地や操作性は大きく変化しますので、より良い演奏を追求する上でも非常に侮り難いパーツとなっております。
今月末日までの当キャンペーン…ぜひこの機会に、お得に革巻き交換を行ってください
牛革・トカゲ革、それぞれ豊富なカラーバリエーションを揃えてお待ちしております。
定員数まで残り僅かとなっておりますので、ご依頼はお早めに!
当HPからも修理ご依頼を承っております。
ぜひお気軽にお問合せ下さい。
それでは、本日もご覧頂きまして誠にありがとうございました。
皆さま良い一日をお過ごし下さい。
2017-10-27 12:05:00
ライニングの接着
本日はライニングの接着を行っています。
裏板側の、ライニングが取れてしまっていた部分の再接着です。
同時に、他に剥がれが生じていた箇所にも接着作業を行いました。
横板と表・裏板を接着する際、厚さおよそ1.2mmほどの横板だけでは簡単に接着が剥がれてしまうため、補強材として「のりしろ」のような役目を果たしているのがこのライニングです。
上記の接着が完了したら、ひしゃげて隙間が空いてしまっている他の部分にも、再度リコポディウムを流し込む予定です。
いかんせん古い楽器なので、全体を通して思った以上に大掛かりな修理となりそうです。
また、他の箇所のリタッチなども随時進めている最中です。
工房フェルマータでは、様々な修理を承っております。
お気軽にお問合せ下さい。
それでは、本日もご覧頂きまして誠にありがとうございました。
皆さま良い一日をお過ごし下さい。
2017-10-26 11:40:00
横板のリタッチ
本日の工房では、先日の楽器のリタッチを行っています。
昨日リコポディウムで隙間を埋めた後、乾燥させ、鑿やヤスリなどで成形を行いました。
その後、上からニスを乗せ、色を合わせている段階です。
まだ途中ではありますが、隙間の場所は、既に殆ど分からなくなっているかと思います。
今回隙間埋め・リタッチを行ったのは楽器の右下部分の横板ですが、反対側の左下部分の横板と裏板の間にも隙間があるため、そちらも近いうちに接着作業を行います。
左側は今回のようにひしゃげている訳ではなく、単にニカワが剥がれてしまっただけのようなので、そのまま接着を行うことになるかと思います。
昨日の写真と見比べると、一体どこを埋め直しリタッチしたのか、分かり易いかと思います。
工房フェルマータでは、様々な修理を承っております。
当HPよりお気軽にお問合せ下さい。
それでは、本日もご覧頂きまして誠にありがとうございました。
皆さま良い一日をお過ごし下さい。
2017-10-25 11:39:00
横板剥がれ修理
本日は、横板剥がれの修理を行います。
こちらの楽器は、外的な圧力により(おそらく無理にこじ開けられたものと思われます)横板がひしゃげ、裏板との間に大きな隙間が出来てしまい、接着できない状態となっています。
このような状態では、音を鳴らしても隙間から音が漏れてしまうため、音色は勿論、音量・音圧などに関しても、楽器本来のポテンシャルを発揮することが出来ません。
また、本来であればしっかり接着されているべき部分にこのような大きな隙間が有るということは、楽器の強度にも大きな悪影響を及ぼすため、今回はこの隙間をリコポディウムで埋めて対処します。
上記のようにリコポディウムや粉末ガラスで埋める他にも、ひしゃげた横板をまるごと交換したりなどといった修理方法も存在します。
しかしこちらの楽器は、製作されてから既にかなりの年数が経っており、しっかりと木が乾いている状態です。
パーツ丸ごとの交換となると、せっかくの乾いた音色が失われてしまうため、今回はこのような修理方法を取ることにしました。
お手持ちの楽器で何か気になることがあれば、ぜひ当HPよりお問合せ下さい。
それでは、本日もご覧頂きまして誠にありがとうございました。
皆さま良い一日をお過ごし下さい。

